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| 2004年10月の記録 |
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◆聞こえる?
たんぽぽはおもちゃのケータイをたくさん持っている。 単体で買ったものもあるし、キティちゃんカートに付いてきたものやお菓子付きだったケータイもある。 ケータイショップでモックアップとして置かれていたものや、私の使い古いのケータイで遊んでいたこともある。 が、結局一番気に入っているのは「やりたい放題」に付録の緑のケータイである。 外に出かける時にママの真似をして鞄を持って歩くことがあるのだが、このケータイも一緒に持ち歩いていることが多い。 どこかのボタンを押すとプルルルルと鳴るので、それに出る。 その第一声が「もしもし、聞こえる?」なのだ。 いつもいつも、一体どこから習ってくるのだ。 その後「うん、いまお風呂」とか「ご飯食べた?」とか勝手に喋って「じゃあまたねー」と言って切る。 この歳にして実に女の子っぽい電話ではないか。男はお風呂でなんか電話しない。 私もそのうち「長電話はやめなさい!」と怒る日がくるのだろうか。 | |||||
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妻がよく「たんぽぽ、だーいすきよ」と言っていて(南斗が産まれてからはもっとよく言うようになった)、たんぽぽも真似してか「ママ、だーいすきよ」と言うようになった。
パパもたまにおこぼれにあずかって「パパ、だーいすきよ」と言ってもらえるのだが、これがここのところ「だーいすきも」に変わった。 「も」とは何だ。 「パパもたんぽぽだいすきだよ」と返事するが、この“も”が移ったのだろうか。 よく分からない。 | |||||
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◆デート妻の調子が悪いので、久々にたんぽぽとデートに出かけた。 ホントは電車で出かけたかったが「おっきー滑り台!」というので、自転車で近所の公園に出かけた。 曇り空で少し肌寒かったせいもあるのか公園にはほとんど人がおらず、唯一いた四人家族は私たちが着いて間もなく帰ってしまった。 しばらく二人で遊んでいたが、30分も経つと一通り遊び終わってしまって落ちた木ぎれを蹴ったりしていたので、「電車で遊びに行かない?」と誘ってみた。 「行く!」と元気よく返事が返ってきたので早速駅へ向かった。 特にどこへ行くか決めていたわけではなかったのだが、秋といえば紅葉だろうということで宮島方面に乗った。 購入して一年頑張ってくれたキスデジ(カメラ)を20Dにバージョンアップする。キスデジも手元に残すが妻専用機になるので、これから私が触る機会は確実に減るはずだ。20Dは次の水曜に届くので、今日はキスデジを使いまくる最後の機会であろう。 それなら被写体になるものがたくさんあるところがいい、というのも宮島にした理由だった。 たんぽぽは電車の中は私の膝の上にちょこんと座って、暴れることもなくおとなしくしてくれていた。 終点の宮島口に近づくごろ飽きて落ち着かなくなったが大事はなかった。 フェリー乗り場で待っている間、ケータイのカメラで写真を撮り家で待つ妻に状況報告をした。 “いいなーいいなーくそー”と返ってきた。 その悔しさを風邪全快へのパワーにして欲しい。 フェリーに乗って動き出すと、「うごいたー!うごいてるよ!」と何度も教えてくれた。 初めてでもないのに大はしゃぎだった。 冷たい風に前髪を揺らしている写真を撮っている間に宮島に着いた。 宮島と言えば鹿である。 たんぽぽはいつもと同じように、鹿の群れに突っ込んでいった。 虫は怖がるのに鹿は平気なようである。 しばらく鹿と遊んでいたらお昼になった。 鹿は被写体としてあまり面白くなかったしお腹も空いたので移動することにした。 早く食事にありつきたかったが、たんぽぽはおみやげ屋さん巡りで忙しかった。 賽銭箱の形の置物の蓋を取ってしまって店員さんに睨まれていた。本来それは取れるはずの物ではないようなのだ。たんぽぽが壊したわけではないのだが、露骨に視線が冷たかったので逃げるように出た。 お昼はカレーとうどんにした。 店員は「お二人ですか?」と何度も聞いてきた。父と小さい娘という図はそんなに珍しいだろうか。 お店に入るまではずっと「いや!たんぽぽ、おなかすいてない!」と言っていたのに、うどんは大人用一人前を平らげていた。 私はカレーを食べた。一口あげようとしたら「カレー辛いよ」と言って顔を背けられた。 食べ終わると目をこすって眠そうにしていた。 ベビーカーがあればお昼寝が出来たかもしれないが何もない。 眠い時にはグズグズになるのが常だが、外に出たらまた元気に歩き出したので宮島探索を続けた。 大鳥居の水が引いていた。 いつもは境内を通って行って大鳥居は帰りに通るのだが、今日は鳥居のから行くことにした。 神社は台風のせいでボロボロで、周囲にも足場が組まれて痛々しかったが、参拝はできたようだ。 この頃には空も晴れてきて、観光客も多かった。 大鳥居をバックしたたんぽぽの写真を撮ろうとしたが、足下を歩く小さなカニや貝を怖がってなかなか私から離れなかった。 後半は抱っこをして渡った。 いつもならここから水族館の方へ向かうのだが、今日は弥山に登ることにした。 たんぽぽを連れて徒歩では無理なのでロープウェーである。 乗り場のある紅葉谷公園へ向かった。 長い坂道を歩いていたら眠そうに「だっこー」と言い出したが、「うわーネムネム星人が来たー逃げろー」と走って逃げたら追いかけっこになって、そのうち眠いのを忘れたようだ。 20分ほど歩いただろうか。 ようやく乗り場近くまで来たのだが、山から流れる小さな川で遊んでいる子どもたちを見てたんぽぽも入りたくなったらしい。 タオルもないのでスルーしようと手を引いたが、眠いのもあってかグズグズ泣きになった。 仕方なく遊ばせることにした。急ぐ旅でもない。 結果的にはいい休憩になった。 たんぽぽは、松ぼっくりを投げたり長い枝切れで水草を釣って嬉しそうに自慢してきた。 私は川や木々の写真を撮ったり、川岸で涼んだりした。 思った以上に私は汗をかいていた。 しばらく休憩した後、歩を進めた。 途中、公園入口からロープウェー乗り場を往復する無料バスの運転手さんとすれ違った。 さっきの枝切れを振り回しながらついてくるたんぽぽを見て「こんなに小さいのに歩いてきたの!すごいねぇ!」と言われた。 そう言われるとすごいかもしれない。無関心のたんぽぽは枝で地面を叩いて遊んでいた。 急勾配を上がってようやくロープウェー乗り場に着いた。 たんぽぽが自販機を見つけてアイスを食べたいと言うので、枝を捨てるのと交換条件にアイスを買ってあげた。 いつもは食べ終わる前に溶けてベトベトになるのに、今日は最後までアイスが溶けなかった。こんなところにも秋を感じる。 しかしたんぽぽの口の周りはいつも通りアイスまみれだった。 口を拭いてお茶を飲んで一息ついたらロープウェーに乗った。 途中乗り換えがあるのだが、そこまでは二人きりの空の旅だった。 たんぽぽは「やっほー」と山に向かって叫んだり行き違いになるカゴの中の人たちに手を振ったりして楽しんでいた。 一旦降りて30人乗りの大きいロープウェーに乗り換えた。行楽シーズンのせいか大にぎわいで、満員電車のようにギュウギュウ詰めになって終点まで揺られた。 ロープウェーの終点は猿山である。 降りるとすぐに無料のロッカーがあり「サルに持って行かれるので荷物は預けて」と注意書きがあった。 たんぽぽのリュックと私のカメラバックをロッカーに入れた。 かけたあとの鍵を持っていたいとたんぽぽが聞かなかったが、眼前にサルの群れを見つけたら鍵のことは忘れてしまったようだ。 たくさんのサルに大興奮で、一時間以上ここで遊ぶことになった。 そんなに広いところではないのだが、どこかのお兄ちゃんと仲良くなって、一緒に飛んだり跳ねたり寝ころんだりサルにちょっかい出して怒られたりしていた。 私もこんな近くでおサルさんを見られる機会はないので、ぴっとり寄り添う親子ザルの写真など撮って楽しんだ。 三時を過ぎて日も傾いてきたので帰ることにした。 来た時にはあんなにギュウギュウだったロープウェーはすっかり余裕が出来ていて、たんぽぽも立ってウロチョロできるほどだった。 乗り換え後は、行き違うカラのカゴを「誰もいないねー」と寂しそうに見つめていた。 たまに誰かが乗っているのを見つけると嬉しそうに手を振ったりした。 ロープウェーを降りたあとは、さっきの運転手さんの無料バスを使って公園入口まで戻った。 あっという間だったが、山道を右に左にと激しく揺られるのでたんぽぽは手にしたポッキーを一口も食べられなかった。 バスを降りて神社の階段で休憩していると、たんぽぽのポッキーを狙って鹿がやってきた。 ヌウッと出て来た鹿の顔に相当驚いたのか、たんぽぽはそれから鹿をたいそう怖がるようになった。 帰りは五重塔や千畳閣を通ることにした。 満タンにしてきたキスデジの電池が切れそうになっていたので、最後にシャッターを切りまくった。 たんぽぽは疲れた様子も見せずに笑いながら走りまわっていた。 大鳥居の横で撮っている集合写真に入ろうとしたり、狛犬を怖がったり、またみやげもの屋に入っておもちゃの剣で遊ぼうとしたりしながら、ようやくフェリー乗り場に着いた。 ゴミ箱の中に首を突っ込んで紙くずを食べている鹿を、たんぽぽは遠巻きにして見ていた。 「おもしょかったねー」と言いながらフェリーに向かって歩いていると、おじさんに早く乗ってくれと急かされた。 帰りのフェリーではさすがに動いたくらいでは驚かなかったが、フェリーの起こす白波を見て「ぶくぶくー」と嬉しそうに叫んでいた。 フェリーを降り、電車に乗ろうと切符を買うと、自分が持つと言いはった。 「大事だからね」と強く言って聞かせて、持たせて乗った。 膝の上に座らせて二駅ほど行ったところで、コトンと音がした。 たんぽぽに持たせた切符が落ちている。いつの間にか頭を垂れて寝息を立てていた。 ◆暑かった 涼しかったのは最初だけで、歩き回ったせいかずっと暑かった。 私は日にも焼けたようだ。 たんぽぽは昼以降はずっと眠かったはずなのに、グズったのは川で遊ぶ時だけだった。 久しぶりの二人のデートだったが楽しく過ごすことが出来た。 駅からの帰り道、妻が南斗を抱っこして私たちを迎えに来てくれているのが見えた。 妻は笑っていた。 南斗は迷惑そうな顔をしていた。 ◆そういえば 気が付いたらポッキーを一本丸ごと食べるようになっていた。 今までは柄のチョコの付いてないところは私にくれたりしてゴミ扱いだったのだ。 | |||||
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◆微熱
昨日仕事から帰ると、たんぽぽがホッペを真っ赤にしていた。どうも熱があるらしかった。 そういえば南斗も咳込んでたなと思って見ると南斗も熱があるようだし、そうかと思えば妻も熱っぽいようなことを言っていた。 祭りだの何だのと人の集まるところに行ったから、風邪でも貰ってしまったのかもしれない。 みんな熱がある以外にはグッタリするようなこともないしいたって元気だったのだが、やはり心配である。 が、特に何をするでなくひと晩寝たら、すっかり平熱に戻っていた。 気のせいだったようだ。 二人とも全然病気をしないが、お陰で私も妻も子どもが病気にかかることに対して免疫が出来ていない。 あまりに元気だとそのうち大きな病気になりそうで怖い。 | |||||
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◆お祭り三昧
近隣で秋祭りが開催された。 夏の祭りはみんなバラバラにやるのに、秋祭りは一斉にやってくる。 近所で二件、私の母のお店のある大竹で一件の祭りを覗いてみた。 近所の祭りは町内会の祭りといった雰囲気で、露店も手作りで安い。 神楽など舞われていたが、子どもたちは露店に群がっていた。 神社の境内で行われた方では大きな花火も楽しめたが、たんぽぽは「こわいー!」と私にしがみついていた。 お祭り好きのたんぽぽも楽しんでいたが、夏の祭りと違って踊りがなかったのであまり弾けてはいなかった。 大竹の祭りは露天商なども集まった少し大きな祭りで、その分全ての物がお祭り価格で高かった。 100円ショップで見かけた気がするお面が1000円で売られていた。 長い階段を上がったところに神社があって、去年はそこで安産祈願をした。そのお陰か南斗も安産で生まれてきてくれたので、今年もそのお礼に行こうと思っていた。 しかし南斗のベビーカーもあったし、土日の祭り続きのせいか私も妻もヘトヘトで、今年は諦めることにした。 たんぽぽはリンゴ飴とディズニーのシールとピロピロ鳴るハト笛を嬉しそうに抱えていた。 | |||||
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◆おパンツ
昨夜「ぱーんつぱんくろー」と歌っていたので「おまえはおむつじゃないか。オムツオムクローだ」と言ってやった。 するとそれを気にしたのか、お風呂上がりにオムツを履かせようとしたら「オムツいや!パンツ!」と言い出した。 何も寝る前にパンツにならなくたってと思ったがたんぽぽの決意は固く、嫌がるママからトレーニングパンツを貰って嬉しそうに履いて寝た。 朝、布団が濡れてやしないかと心配になったが無事だった。 たんぽぽは起きてすぐにすることが多いので、何度かトイレに誘ってみた。 しかし「イヤ!」と言って行こうとしない。結局仕事に行くまでトイレには行けずじまいだった。 仕事から帰ると、いつものようにオムツを履いていた。 妻に聞くと、どうやら私が誘っている間にすでにしてしまっていたようで、すぐにオムツに戻されたそうだ。 久しぶりのパンツ生活は、ひと晩だけで終わったのだった。 ◆姉弟 「たんぽぽ!おね〜ちゃん!」「なんと!おと〜と〜」と言うことがある。 特に教えたわけではないのだが、日常会話から習得したのだろうか。 「弟」の意味が分かっているかどうかは甚だ疑問だ。 相変わらず上にのしかかったり顔を蹴ったりしている。 ◆チビ たんぽぽはチビでやせっぽちだと思う。 健康だし、ご飯も食べる時にはたくさん食べるので栄養不足ではないと思うが、グングン大きくなる南斗を見ていると顔を蹴った仕返しをされるのもそう遠くないなと思う。 | |||||
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◆落ち着く
義母と義妹は妻たちといっしょに広島に来てうちに一泊したのだが、出発していなくなったらたんぽぽも落ち着いたようだ。 イヤイヤ病はそんなにひどくなくなった。 話しかけたり一緒に遊んだりしていたから二人のことが嫌いなわけではないのだろうが、日常と違う様子に落ち着かなかったのかもしれない。 ◆白雪姫 白雪姫のDVDをオークションで買った。 ビデオは数回見ただけで特にお気に入りというわけではなかったのだが、何の拍子か突然見たくなったのだ。 たんぽぽはすぐに飽きると思ったが、挿入歌が多いせいかおとなしく最後まで見ていた。 白雪姫が踊るシーンでは一緒に私の手を取って踊っていたし、こびとたちが仕事から帰るシーンでは一緒にハイホーハイホーと言って歩いていた。 一度見終わったら途端に「もっかい!」コールが出て、2回目も見ることになった。 半分くらいでお風呂の時間になったのでフルに二度は見ていないが、かなり気に入って貰えたようで私としても大満足である。 本数限定だったせいで市場価格はプレミア気味で、今回のオークションでもプレミア価格で買ったのだ。 妻は「古めかしい!」と驚いていたが、古くて当然である。 映画史上初の長編アニメーションなのだ。 | |||||
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◆反抗期が帰ってきた
八日間の長崎帰省から帰ってきた。 私が仕事から帰る少し前に帰ったようなのだが、最初は気恥ずかしいのかパパを忘れてしまったのか、遠巻きに見ているだけだった。 が、間もなく思い出してくれたらしく、気が付いたら私の周りにベタベタひっついていた。 環境の変化からか普通の成長なのかは分からないが、長崎に行ってからイヤイヤ病がパワーアップしたらしい。 妻は何でもかんでもイヤと言われるのが頭にくるらしく、帰省中の電話でも愚痴っていた。 義母や義妹にはそうでもないと言っていたから、甘えられる相手はママだけで、結果ママにはグズグズになってしまったのだろうと思う。 まだ三歳前なのにパパやママの言うことを全てハイハイと聞いてくれる子どもなんていない。 何を言ってもイヤイヤいうから、まさにいまは第一次反抗期なのだ。 例えば「リンゴ食べる?」と聞くと「イヤ!」と返ってくる。でもそれは本当はイヤなことではないのでしばらくすると「リンゴ食べる」と言い出す。 これはワガママではなくて、反抗期なのだ。成長しているのだ。私にもそういう時期があったはずだ。 ガミガミいっても何が解決するわけでも変わるわけでもなく、怒り損である。 親として最初の踏ん張りどころであろう。 慌てず怒らず、でも駄目なことはダメ、いいことは良いと教えよう。 ◆約束 どんな小さなことでも約束したことは必ず果たすようにしている。 私が小さい頃(幼稚園に通っていた頃か)、大事にしていた自転車のブレーキの効きが悪くなった。父に言うと「簡単だから直してやるよ」と言って工具でなにやらやり出した。 しばらく待っていたが、バチン!という大きな音を立ててブレーキワイヤーが切れてしまった。完全に効かなくなってしまった。 父は頭をかきながら「今度ちゃんと直してやるから」と言って家の中に引っ込んだが、結局それから廃車になるまでそのブレーキが直されることはなかった。 クリスマスに買ってもらった戦車のプラモデルもそうだ。 リモコン駆動する戦車で、貰って早速作りあげたのだが、片方のキャタピラが動かずその場でクルクル回るだけになってしまった。 父に言うと、酔っぱらっていたせいもあったのだろう、力任せにガンガンやったかと思うと戦車はそのままウンともスンともいわなくなってしまった。 父は笑いながら「また買ってやるから」と言った。 父と母は私が十八歳の頃に離婚して父の方は東京へ行ってしまったのだが、最後まであの代わりの戦車は買ってもらっていない。 このように、こんな些細なことでも「約束を守られなかった」という記憶が残っているのだ。 幼心にもかなりショックな出来事だったのだろう。 だからたんぽぽや南斗に対しては適当な誤魔化しで言葉を発したりしないし、すると言ったことは必ずするようにしている。 たとえ本人がその約束を忘れていてもだ。 私は上の二件に関して、父に一度も催促したことはなかった。 父はそんな約束は忘れてしまっただろうが、もし覚えていたとしても我が子もそんな約束は忘れていると思っただろう。 だから、たとえたんぽぽが忘れたような顔をしていても約束したことは必ず実現するようにしている。 同様にたんぽぽにも、たとえ第一次反抗期であろうが、約束したことは必ずしてもらうようにしている。 これだけは強く教えている。 | |||||
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毎晩寝る前に妻のケータイを使ってたんぽぽから電話がかかってくる。
「こんばんわー、たんぽぽでーしゅ」から始まり、今日起こったであろういろんなことを話してくれる。 直接顔を見て話しても伝わらないことがたくさんあるのだから、電話ではなおさら何を言っているか分からないことが多いのだが、「そうかそうか」と相づちを打って聞くようにしている。 昨夜は「しゅべりだいシュルシュルした たのしかった」と嬉しそうに話してくれた。 妻によるとかなりのパパシックになっているらしく、電話を切ったあと泣きそうになったり泣き出したりするようだ。 そんな長崎帰省も終わり、明日帰ってくる。 帰ってきたら、たくさん抱きしめてあげよう。 パパもちょっぴりたんぽぽシックなのだ。 | |||||