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| 2005年8月の記録 |
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12日の晩から妻の実家のある長崎に帰省している。
私は16日で帰るが、みんなは8月末まで滞在する。 妻の誕生日だった。 前から欲しがっていたカメラ性能の高いケータイW31CAをプレゼントした。 プレゼントと言っても、通販で買ったので宅配便で届いたモノをそのまま妻が開けるという、味気ないものであった。 朝食後、妻がいない隙にたんぽぽに「今日はママ誕生日なんだよ」と言った。 すると「たんぽぽ、はっぴーばーしゅでーするー、うたうー」と言い出した。 それならケーキも買ってこよう。そう言うと「うん、行くー」と嬉しそうに笑った。 妻にはサプライズにしたかったので「内緒だよ」と言っておいたのに、ママの顔を見るなり「はっぴーばーしゅでーだねー」などと言いだしたので、早々に出かけることにした。 妻や義母には「散歩に行く」と言っておいた。 南斗をバギーに乗せて、たんぽぽと手を繋いで出かけた。 滞在先の妻の祖母(先日亡くなった)の家は高台にあり、買い物に行くには長い長い坂道を下まで降りなければいけない。 私に地の利が全くないので、暑い中頑張って降りたところでケーキ屋さんがどこにあるかも知らない。 そこで、確実にあるだろう中心部の繁華街までバスに乗って行くことにした。 バスの中ではたんぽぽは「ケーキ屋さんあるかなぁ、あるかなぁ」と言いながら、冷たいお茶を飲んでいた。 長崎の中心部に出たところで、ここも私は全く知らない。 キョロキョロしてケーキ屋さんがありそうなところを探してみたが見あたらない。とにかく歩いてみることにした。 人に聞けばすぐ分かったのだろうが、それでは有り難みが薄れる気がした。 ケーキとは別に、パソコンとデジカメを繋ぐケーブルが欲しかった。 20D用の予備CFを忘れてきてしまい、ここ数日で一枚使い切ってしまっていたのだ。ノートパソコンに待避させようと思っていた。 100円ショップに売っているのは知っていたから、ケーキ屋さんを探すついでに100円ショップにも寄ってケーブルを探した。 結局ケーブルは見つからなかったのだが、その間たんぽぽはずっと「ケーキ屋さんは?ケーキ屋さん行かないの?」と私に催促していた。 街中を歩いている時にも、いつもは立ち寄るおもちゃ屋さんには目もくれず、「ケーキ屋さんどこー」とキョロキョロしていた。 疲れて「だっこ」と言うかと思ったが、最後まで一度も言わなかった。 南斗が暴れ出したら面倒だと思ったが、こっちもバギーの上でまったりしていた。 暑かったので途中かち割り氷を買ってみんなで食べたりもした。 慣れない街を小一時間グルグル回って、ようやくアーケードを見つけた。 しばらく歩くとケーキ屋さん発見。 たんぽぽは「やったー!」と言いながら飛び込んでいった。 あとから入ると、たんぽぽはすでにショーケースの前にしゃがみ込み「これかなー、これかなー、あ、ナッツが付いてる」などと言いながらいろんなケーキを眺めていた。 たんぽぽがケーキ嫌いなのでショートケーキをいくつか買おうと思っていたのだが、たんぽぽは「これにするー!」とザッハトルテのホールを指さした。 「たんぽぽチョコレートしゅきー!」とケーキ屋のおじさんに話しかけている。 チョコの固まりに見えたのだろう。私にもそうとしか見えない。たんぽぽはチョコレート自身は好きなのだ。 せっかくのたんぽぽのご指名だし、選んだ通りザッハトルテを買うことにした。 たんぽぽは選んだあと店内をウロウロしながら「はっぴばーすでーとぅーゆー」と楽しそうに歌っていたので、お店の人も「お誕生日ですね、お名前お入れしましょうか」と言ってきた。 「何にしようか」と聞いたら「ママ!ママさん!」と返ってきたので、“ママ”と入れてもらうことにした。 包んでもらったら「かえろ。はっぴばーすでーしよ」とたんぽぽが手を引っ張ったので、すぐ帰路に着くことにした。 たんぽぽも慣れない環境でここ数日あまり寝付けてないようだし、さらにこの暑さでかなりまいっているようだった。 いつもはそんなに掻かない汗を掻きながら、それでも抱っこを要求することもなく、まぶしい日差しの中帰りのバス停探しにまたあちこちウロウロしたのにしっかり着いてきた。 うちへ向かう方面のバスはとても混んでいたので、結局タクシーで帰った。 こんなことなら最初からそうしておけばよかった。 たんぽぽはさすがに「ねーむーいー」と言いながらシートに寄っかかっていた。 散歩と言って出たのになかなか帰らないので、妻も心配したようだ。 だが、家に帰ってケーキを見せたらとても喜んでくれた。 たんぽぽはすぐにでもバースデーパーティーをしたい勢いだったが、妻の妹が来るまでおあずけとなった。 昼食を食べて少し休んだ。 3時過ぎに妻の妹が来たので、妻の母も呼んでたんぽぽ念願のパーティーを開始した。 パーティーと言ってもケーキを食べるだけだ。 ろうそくを立てて火を付けると、たんぽぽが歌い出した。 はっぴばーすでーとぅーゆー♪ はっぴばーすでー、でぃあ、ママさーん♪ はっぴばーすでーとぅーゆー♪ 出だしの二小節ほど足りなかったが、自分も手を叩きながら歌いきり、妻がろうそくを吹き消した。 たんぽぽの頑張りで買ってこられたザッハトルテも、全て食べられた。 ケーキ嫌いのたんぽぽも、周りのチョコの部分中心にしっかり食べた。 みんな笑っていた。 そんな妻の誕生日だった。 | |||||