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| 2005年9月の記録 |
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運動会だった。たんぽぽは数日前から「あしたはうんどうかい?」と待ちわびていたのでさぞ楽しみにしているのだろうと思ったが、始まってみたらやたらテンションが低い。 写真のかけっこが最初にあって、その後お遊戯したりかざぐるまを持ってリレーする競技があったりしたのだが、その殆どで笑顔がなく、競技が終わって待っている間もブスーッとしていた。 途中親が参加する風船遊び(直径10mくらいの丸い布の端をみんなで輪になって握って、中に空気を入れて風船にしたりする)があったのでたんぽぽと合流したのだが、顔を見るなり「つかれたー、のどかわいたー、もうかえりたいー」と言い出した。 確かに今日は暑めだしここまで水分を取らずにいたからノドが渇くのは仕方ないが、テンション低すぎだ。 その後パパやママや同窓生だけの競技がある間、園児にはパックのジュースが与えられて休憩タイムとなっていた。 それから徐々にエンジンがかかってきたようで、最後近くのお遊戯は楽しそうに踊っていた。 みんなで一緒に跳んだり跳ねたりするさまは可愛らしかったが、撮った写真はみな一様にブスッとしていて、何年か経ったらそればかり私の記憶に残りそうである。 | |||||
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たんぽぽが熱っぽい。
幼稚園では帰る時に先生がハグしてくれるそうなのだが、この時に先生が気が付いてくれたようだ。 測ってみたら37.9度あった。顔も赤いし元気がない。咳やくしゃみはしないがグッタリしている。 たんぽぽはずっと冷えピタを嫌がっていて、今まで一度も使ったことがない。 「貼る?」と聞いても「いやー!」と泣いて嫌がっていて、面倒なので最近はもう聞かなくなっていた。 また試しに「冷たいの貼る?」と聞いたら、「はるー」と応えた。なんと。 貼ってみたら、冷たいのがイヤだったらしく「イヤー!」と一瞬だけ眉をしかめたが、間もなく気持ちよくなってきたらしく安堵の表情に変わった。 結局朝まで剥がさずに付けたままだった。 | |||||
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贖罪の意味も込めてここに記す。
この日のたんぽぽは一日飛び跳ねていた。 私の実家に行ったら弟のところの子どもたちも遊びに来て、終始ハイテンションで遊んでいた。 昼寝もせずに一日遊んだので、夜帰ってからはグズグズであった。 事の起こりはマジックインキであった。 どこかに置かれていた黒の油性マジックを持ってきて、紙に落書きしていた。 見に行ったら、ローテーブルに大量の落書きがされていた。裏移りしたのか直接書いたかは分からない。直接書くほど幼くはないから裏移りしたのだろうか。 マジックを取り上げたがキャップがない。「もうやめなさい。蓋を出しなさい」と言ったが、たんぽぽはギャアギャア泣きだし「イヤー!イヤー!」と叫んだ。 もう一度「蓋を出しなさい!」と強く言うと、テーブルの下に潜り込み蓋を拾って差し出した。その間もずっとギャアギャア言っている。 そのままテーブルの下で大声で泣いていたが、放っておいた。 間もなく風呂に入る時間になったのでたんぽぽにそう言うと「イヤ!イヤ!」と、テーブルの下で大声で愚図り出した。 足を引っ張り無理矢理引きずり出したが、またズリズリとテーブルの下に潜って大声で泣き喚いている。 「早く行け!」と再度足を持って引っ張りだし、そのままフローリングの床をドアの方に滑らせた。 滑った拍子に、ドアの柱に鼻の下あたりを打ち付けたのが見えた。 ボコッ、と鈍い音がした。 たんぽぽが「ワーン!」とさらに大声で泣き出し、ムクッと起きあがった。 その瞬間、口から大量の血がボタボタと落ちてきた。 上唇が大きく腫れ上がった。 我に返った。 まだ先日の怪我のアザも色濃く残っている我が娘を、さらに自分の手で傷つけてしまった。 泣きながら血を飲んでむせているたんぽぽをそのまま床に寝かし、ティッシュを口に当てた。ティッシュがみるみる赤くなる。 「ごめんな、ごめんな」と言うと、そのたびにクビを縦に振った。 何度かティッシュを交換したが、泣いてもいるし口を押さえては苦しかろうとティッシュをあてるのをやめた。 するとたんぽぽは 「ティッシュちょうだい…まだ血が出てる…ここよごれちゃう」 とうめくように言った。 自分だってかなり痛かろうに、床が汚れる心配をしている。 こんな優しい子になんて酷いことをしてしまったのだ。 胸が熱くなった。 何回かティッシュを交換すると「血出なくなったからもういい」と言った。 他に何も出来ず、ただただ強く抱きしめた。すると間もなくたんぽぽは寝息を立てた。 そこからは放心状態で何がどうなったかよく分からない。 妻が病院に電話をかけたりしていたが、結局様子を見ることにしたようだ。 ただボーッとしていた私は妻から「そんなことしてても何にもならないのよ!」と怒られたが、それ以上何も出来なかった。 痛々しいたんぽぽに胸が張り裂けんばかりだったし、自分のバカさ加減にはやり場のない怒りでいっぱいだった。 私は私の父親を忌避している。 ギャンブルで借金を増やし、酒を飲んでは暴れ、我が子を「ボク」と呼んだ、 しらふの時には寡黙な人だったが、そんなことは滅多になかった。 私が18の頃、父親は勝手に家を出て行き、間もなく母と離婚した。 その親を見てきたから私はギャンブルは一切しないし、お酒も好んで飲まないからいつまで経っても弱い。 そんな父でさえ、自分の子どもに怪我をさせたことはなかったと思う。少なくとも私の記憶にない。 言いようのない脱力感や後悔の念が襲ってきた。 ここ数日精神状態がよくなくそれで今日もイライラしていたのだが、さらに深いところまで潜ってしまった。 全て投げ出してどこかに逃げてしまおうかと思ったりもしたが、それでは父と同じだし、何の解決にもならない。 頭を冷やしてくると言って外に出たが、それも何にもならなかった。 結局「もう手を出さないようにしよう」というありきたりな答えが出ただけだった。 腫れは翌日にはかなり引き、たんぽぽも痛がらなくなった。 大事に至らなかったことだけは幸いだった。 二日経ちいまだに私の気持ちは落ち着いていないのだが、事実として残しておくことにする。 たんぽぽ、ごめん。 | |||||
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南斗の顔のアザ(参照)が薄くなってきたと思ったら、今度はたんぽぽである。
今日のたんぽぽはずっとハイテンションだった。多分力が有り余っているのだと思う。 いつもなら公園なり連れて行って一緒に遊んであげるのだが、ここのところ私の精神及び肉体状態があまり芳しくなく、その気になれなかった。 妻も土曜に迫ったフリーマーケットの準備に忙しくしている。 私と南斗が風呂から上がって、自分の番を待っている間、たんぽぽは南斗とじゃれ合っていた。 ソファの上で跳んだり跳ねたりしていたので「あぶないからやめなさい」と叱り、下へ降ろした。 すると今度は床の上でクルクル回り始めた。 南斗も面白がって真似をして、二人でクルクル回っていた。 「あぶないよ」と言うと南斗はやめたが、たんぽぽはまだ回っていた。 そして間もなくバランスを崩し、テーブルに顔面をぶつけた。 ワンワン泣き出したが、自業自得だと放っておいた。 抱き上げてやることすら面倒に思うくらい疲れていた。 そのうち風呂場から妻の「たんぽぽいいよー」という声がし、たんぽぽは泣きながら起きあがり風呂場へ向かった。 妻が大きな悲鳴を上げた。 慌てて見に行くと、たんぽぽの顔、右目の下あたりが大きく腫れ上がっていた。たんぽぽの握り拳くらいはあるだろうか。 パンパンになって、そこだけエレファントマンのようになっている。 抱き上げて、落ち着かせようとしたが、たんぽぽは延々泣き続けた。 その間妻は大急ぎで着替えた。 「だから気を付けろって言ったのに」と言ってはみたが、そんなのは本人が一番よく分かっているだろうからもう言わないことにした。 しばらくすると少し腫れが引いてきた。普通に見られる顔になった。 ぶつかってから15分くらい経っていたが、そこで初めて「痛ーい!」と叫んだ。それまではただ泣きじゃくっているだけだった。 妻の支度が終わり、念のため病院に連れて行った。 私は南斗の寝かしつけで留守番である。 病院ではCTスキャンなど受けたようだが、骨などに異常はなかったようだ。 帰ってきたたんぽぽは、妻の腕の中で眠っていた。 そのまま寝かせた。 普段たんぽぽや南斗が病気や怪我をすると我が身が切り裂かれる思いをするのだが、今回はただ淡々と第三者的視点で見ているだけだった。 やはり今の私はどうかしている。 そう思って振り返れば転んだ時も、いつもの私ならぶつかる前に助けてあげられたかもしれない。私の目の前だったのだ。ソファに身を沈めていなければ、片手をひょいと出すだけで大事は防げた。 週末は連休だし、なんとか元に戻そう。 | |||||
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◆ムシ嫌い
二歳半の時に毛虫に刺され(2004年07月13日参照)、以来ムシが苦手になった。 幼稚園に入ってからは「きょうトンボさんがはいってきて、みんなキャアっていったんだよ」と教えてくれるように、友達もみんなムシが苦手なようで、たんぽぽも感化されますますムシ嫌いになってしまった。 最初は女の子だから少々はいいかと思っていたが、今やアリやアリほどの大きさもないごくごく小さなクモにさえおびえるに至り面倒になってきた。 日曜日、花とみどりの公園というところに遊びに行った。 あまり広くないアスレチックスペースには雑草が生い茂っており、まさに緑だった。 そんな雑草の中しばらく遊ばせたのだが、その草むらにバッタがいると分かってからのたんぽぽはひどかった。 こわがってビクビク歩いていたのだが、一匹のいたずらバッタがピョンと跳ねたんぽぽの足にぶつかると、悲鳴を上げ、「もうかえるー、ここイヤー!」とワンワンと泣きだした。 何とか抱き上げてアスファルトで舗装されたところまで連れて行ったのだが、まだバッタの記憶があるらしくなかなか下りない。 やっとベンチに降ろしたら、今度は数メートル離れたところでブンブン飛んでいたハチを見てまた泣き出す始末。 極度のムシ嫌いになってしまった。 面倒だから少し軽減したいがどうすればいいだろうか。 ◆独り言 たんぽぽがトイレに行く時に、小さな声で「もう知らないからね、一人で行きなさい」とママの口まねをしながら入っていった。 その前に怒られたわけでもないのに、いつもママにそうやって怒られていてつい口から出たのだろうか。 | |||||
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◆無邪気
三歳ともなれば人の顔色をうかがったりズル賢いもののねだり方をしたりするものだと思っていたが、たんぽぽはまだまだ無邪気だ。文字通り邪気がほとんど見えない。 いつまでもそんな風に純粋でいて欲しいと思うが、時にそれが疲れることもある。 私は出来るだけ仕事や仕事の空気を家に持ち込まないようにしているのだが、人間なのでテンションが低い時だってある。 グッタリしている時に「○○したい!」「○○食べたい!」「○○して!」といつもの高さで来られると、どんどんイライラしてくる。 ◆らを入れる 私はら抜き言葉がどうも気に入らないらしく、「食べられる」「来られる」「見られる」と出来るだけ正しく“ら入れ”をするようにしている。(よく分からない時もあるが) 妻もそれを意識しているかどうか分からないが、ら抜き言葉は使わない。 お陰でたんぽぽもちゃんと“ら入れ”が出来ている。 ボテ志くんのように“出来られる”などとは言わないのが残念。なら面白かったのに。 ただ、やはりら抜き言葉は近い将来標準語になるのではないかと思う。 例えば「見られる」だけでは“裸を見られる”などというような受け身の用法なのか、“レッサーパンダを見られる”というような可能の用法なのか分かりにくい。 これが「見れる」なら一発で可能動詞だと分かる。 そうなった日には、私たち同様たんぽぽも違和感を感じるようになるだろうか。 | |||||